2016/08/23

Chuck Yeager なパッチ遊び その1

アメリカ空軍の試験機 X-1で人類初の超音速飛行を行った、Chuck Yeager 氏。

映画「ライトスタッフ」では同氏をサム・シェパードが演じ、脚色はされてはいるものの

The_right_stuff

未知の領域へ危険を顧みず挑戦を続ける「漢の世界」を描き、好き者達を魅了しました。

私は高校生の頃に学校の行事でこの映画を観に行きまして(今となっては驚きますが

当時は文部省推薦の様な指定を受けていたんですよこの映画!)、何の予備知識も無く

ストーリーがいまひとつ理解できないまま観たせいか、格好良いとは思ったものの

やたら長い映画だなあと辟易した方が強かった憶えがあります。

その後テレビ放映やレンタルビデオなどでも観てはおりましたが

ちゃんと観直してその魅力に嵌ったのはDVDを購入してからだと思います。

最近では製作30周年記念版のブルーレイも購入しまして、今でも時々楽しんでおります。

そんな訳で私の場合、実在の Chuck Yeager 氏というよりも映画の配役的ではあるのですが

せっかくMA-1やL-2Bが沢山あるので Yeager 仕様を作りたいなという流れになりまして

以前からこんな事をして遊んでいるのでありました。



さて縫い付けられているベルクロがパッチの形に切り抜かれているので

後付けするにもパッチ構成を考えるのが大変だと愚痴をこぼしていたCWU-36/P

Cwu36p_1980_alpha_industries_1_2

暑くなってくるとやる気が減退して ”パッチ遊び” に興じ始めるのは例年の事なのですが

今年は前述のライトスタッフ観賞から再度 Yeager 氏について検索しておりまして

つらつらと写真を眺めておりましたら、なにやら良さそうな写真を発見。

Yeager_and_b2_1

退役後なのか分かりませんが、AFSC(Air Force Systems Command)所属時の写真らしく

背後のB-2も格好良いですが、見慣れないパッチの構成に興味を引かれました。

(ちなみにAFSCは1992年にAFLC(Air Force Logistics Command)と合併し

AFMC(Air Force Materiel Command)へ改編されて消滅しています)

Yeager_and_b2_2_2

この写真だけだと良く分からないのですが、このパッチ構成で以前リアルマッコイさんが

レプリカ CWU を販売しておりまして、そちらの写真のおかげで特定する事が出来ました。

上述のCWUのベルクロ形状にピッタリな事が分かり、俄然やる気に(笑

しかしいざ探してみるとなかなか見つからないもので、結局揃うまで数ヶ月を要する事に。


Yeager_pattern_1

という訳でこんな按配となりました。

出来るだけ実物ぽいものを探しましたが、実際に実物かどうかは「神のみぞ知る」です。

パッチ遊び用ですので、使いまわしが出来る様に肩の階級章縫いつけは割愛しています。

Yeager_pattern_2

右肩の TEST OPS のパッチは検索しても今ひとつ素性が分かりませんでした。

地表から飛行機雲を引きながら急上昇する航空機が描かれており、テストパイロットらしい

絵柄でなかなか格好の良いパッチです。

Yeager_pattern_3

ネームタグは既存品なのでお名前は別の方ですが、同じマスターパイロット章で

配置とカラーは似た物を確保。

それっぽく飾りたいだけなのでこれはこれで良しとして、ゆる~い概念で楽しみます。


そして左肩には”聖地”エドワーズ空軍基地の "AD INEXPLORATA" パッチ。

この図柄については、こちらのサイトこちら を見て頂くのが良いと思います。

"AD INEXPLORATA" は、ラテン語で「未知の世界へ挑む」的な意味合いみたいですね。

映画ライトスタッフでもサム・シェパードの着るフライトスーツに縫い付けられていました。

有名なパッチだと思うのですが、レプリカも含めて入手性は良くありませんね。

レプリカで良いので大きい4インチ版も欲しいのですが...。

現行品は色合いや文字色が変わっていたりするので、これがまた悩みどころであります。



パッチ遊びはあまり突き詰めていくと苦しくなるばかりなので、適度に楽しむのが肝要。

とか言いつつタイトルがその1って事は...そう、このネタ続くんですってよ奥様!(笑




2016/07/19

WINTERLAND COVERALL - JACKET

前回に続きまたも英軍物ですが、今回はフライトジャケットです。

出品時の説明では現行品という事でしたが、英軍の装備にはとんと疎くて...。

どうやらこのジャケットの他にサスペンダー付きのパンツがセットになる仕様みたいです。

Winterland_coverall_jacket_1

うん、この着丈の短さはフライトジャケットらしくて良いですね!

説明文ではGORE-TEXと表記されていましたが、商標としてのGORE-TEXではなく

透湿防水素材を使用しているという意味だと思います。


検索していたら出てきた
プレゼン資料 によると、Eurofighter Typhoon用の装備品の一つで

軽量な寒冷気候向け搭乗服という位置付けの様です。

GORE-TEXのフライト衣料といえば米軍のMCPS を思い出しますが、あちらは難燃素材。

記述が無いので不明ですが、こちらは多分難燃ではない普通の透湿防水素材だと思います。

それはMCPSの難燃GORE-TEXが厚手でがっしりとした重い生地だったのに対して

こちらはECWCSのパーカー等で使用される標準的な3レイヤー生地と同様と感じるからです。

狙い通りに軽量で軽快な着心地で、フライトジャケットを着ている感じはあまりしません。


サイズ表記は3Bとなっており、着た感じ身幅は米軍のXSで着丈はREGULARという感じ。

見た通り細目でウエストもシェイプしたデザインになっており、かなりタイトなフィット感。

このサイズだと私の場合インナーに保温層を着るのは難しそうです。

英軍のサイズ表記は"身長/胸囲"の表記が分かりやすくて好きだと思っていたのですが

こちらのサイズ表記については、どういう規則性によるものなのかどうもよく分かりません。

Winterland_coverall_jacket_2

内側はさらさらとした肌触りの良い生地で全面的にライニングが張られており

透湿防水生地の裏側を見ることは出来ませんでした。

寒冷気候用ですが中綿等の保温材は入っておらずシェルの機能に徹しています。

フロントファスナーはメーカー不明のコイル式。ファスナーを覆うフラップはベルクロ留め。

裾にはドローコードが通されており、ファスナー横の取り出し口に付いている

コードストッパーで調整する事が出来ます。

袖先はベルクロによる調整のみとなっています。

Winterland_coverall_jacket_4

背中の腰部分にはこの様な目立たないポケットが付けられています。

地図とか識別証(BLOOD CHIT)等を入れておく為のものでしょうか。

真冬は使い捨てカイロなんかを入れておくのにも良さそうな位置ですが(笑

Winterland_coverall_jacket_5

前面腰部分にフラップ付きでファスナー開閉のポケットが二つ。

Winterland_coverall_jacket_6

左袖の肩部分にはペンポケット?が付いています。

このクッション材入りペンポケットは見慣れぬ造りですが、英軍独特の仕様なのでしょうか。

Winterland_coverall_jacket_7

肩には片方がベルクロで留められたエポレットが設けられています。

階級章用でしょうかね。

Winterland_coverall_jacket_8

背中の脇下から上部分は大きなポケットになっていて、中にフードが収納されています。

Winterland_coverall_jacket_9

ファスナーによる開口部は襟の付け根にあり、フラップで隠されています。

Winterland_coverall_jacket_10

取り出したフードは大型でしっかりした造りのもの。

こちらのフードには裏地が付いていないので、透湿防水素材らしい生地裏の風合いと

縫い目に施された浸透防止のシームテープを見ることが出来ます。


Winterland_coverall_jacket_11

左右にフラップ状になっている部分を重ね会わせる様にベルクロで留めてやると

しっかりと頭部をカバーする事が出来ます。

本体と同色ではなく何故黒なのか分かりませんが、色的にもバラグラバ感は高いですね(笑

Winterland_coverall_jacket_3

ラベルは付いているのですが、品名とサイズ以外はあまり情報が無くて...(困


RFD BEAUFORT というのは、英国のリバプール対岸に本社を置く survitec group という

船舶や航空機に備える救難用品や装備品メーカーのブランドのひとつみたいですね。

英空軍の装備品関係では割とよく出てくるメーカーの様です。

日本にもアール・エフ・ディ・ジャパン という海上救命機器のメーカーを展開しています。





2016/07/10

JACKET, Black, Field

過去のイギリス軍物シリーズ・SMOCK系記事。

SAS SNIPER SMOCK

Arktis B110 Basic Smock D-DPM

Arktis B221 Kommando Parka DPM

SMOCK, COMBAT, WINDPROOF, MTP(PCS)

SMOCK,LIGHTWEIGHT,THERMAL,(PCS) Light Olive


EU離脱で揺れる英国。

別にポンド安を狙った訳では無いのですが、こんな時不思議と出物と巡り会う幸せ。

Jacket_black_field_1

相変わらず濃色の服は写真が見辛くて申し訳ありません(汗

SAS DOG HANDLER SMOCK とかいう名称で出回っている黒いSMOCK。

実際にSASや軍用犬/警察犬の調教師が着ている物なのか私には分かりませんでした。

ラベルの品名はタイトルの通りで”JACKET, Black, Field”となっております。

SASは黒いアサルトスーツのイメージが強いですから

Jacket_black_field_8_2

黒といえばSASと安易に冠されてしまう傾向がありますので

この手の売り言葉はあまり当てにしない方が良さそうですね。

過去の記事で扱った軍用SMOCKには無かったエポレットが肩に設けられているのと

逆に軍用にはあった中央フラップ上のランクタブが付いていなかったりするので

LE(警察等の法執行機関)向けとして後者の警察犬調教師用という方が無難な線かも。

基本的デザインについては、英陸軍のS95(Soldier 95)と呼ばれている

現行PCS(Personal Clothing System)の一つ前の仕様に準拠しているみたいですが。

Jacket_black_field_5

サイズは170/88(身長170cm/胸囲88cm)となっており数字的には小さ目でありますが

MTPのスモック同様実寸は大きめなので、中に保温層を着なければ緩めのフィットです。

素材は表記がありませんが化繊混と思われるリップストップのやや厚目生地で

表面には撥水加工が施されています。

あまりシャカシャカしないしっとりとした感触の生地ですね。

Jacket_black_field_2

フードは例の如く英国流で縁に針金入り。

開口部を絞るドローコードが付いていますが、フードの大きさを調整するアジャスターは無く

巻いて収納する為のストラップ類も付いていませんでした。

フードのドローコードに付いているコードロックは2個を連結出来る仕様になっており

繋げると帽子のあご紐を締める時の様な動作でフードを絞る事が出来る様になります。

Jacket_black_field_3

ポケットは前面に外貼りのマチ付き大型ポケットが胸部と腰部に2個づつで4個。

ジッパー開閉のナポレオンポケットが胸部に2個で計6個、袖には付いていません。

ナポレオンポケットは内袋が胸部全体の大きいもので、中にペンポケットが備わっています。

胸ポケットの上には無線等のコードを通す為と思われるループが付けられています。

また胸ポケットのフラップ内側には、内容物の紛失防止に紐で結び付けておく為の

ループになる様に等間隔で縫い付けられたコードが付いています。

Smock_combat_windproof_mtppcs_9

すみません、以前のMTPの記事の写真に同じ物が写っていました。

あの時はこの存在に気が付いておりませんでした。

Arktisの製品では同じ目的でD環が付けられていましたね。

Jacket_black_field_4

袖先はシンプルにベルクロによる調整のみとなっています。

Jacket_black_field_7

腰部分にはドローコードがあり絞る事が出来ます。

ドローコードは3分割されており、腰の左右内側にこの様に紐が引き出されています。

...まあ縛れば良いんですけどね、今時コードロックぐらい付けてくれても良いのに。

Jacket_black_field_6

フロントのファスナーは樹脂製のダブルスライダー付き、メーカーは分かりません。

裾はゴム入りのドローコードが入っており、こちらはちゃんとコードロックが付いています。

ファスナーを覆うフラップはベルクロ留め。

私はこのベルクロ留めのフラップだけは、どうにも好きになれません。

脱ぐときに毎度バリバリやかましいですし、外したと思ってたらまた勝手にくっついていたり

中の服や別のベルクロに引っ付いたりと、ボタンでは有り得ない間抜けな目に会わされます。

ポケットのフラップはボタンなのですから、ここもボタンで良いと思うんですけどねえ。



近頃黒の服は避けていたのですが、このSMOCKに関しては押さえておきたいというか

自分で否定しておいて何ですけれども、「気分はSAS」的な小道具としてはやはり魅力的で

ガスマスクを被る訳にはいきませんが(笑、早くも今年の冬が楽しみなのであります。








2016/06/26

13 HOURS

13

劇場公開無しでブルーレイ/DVDの国内発売が9/7に決まったみたいです。

13時間 ベンガジの秘密の兵士 ブルーレイ+DVD+ボーナスブルーレイ(3枚組セット)

ボーダーライン よりも先に発売されるのは嬉しいですね。





2016/06/13

JACKET,MAN'S,COTTON SATEEN,OLIVE GREEN SHADE NO.107

近頃更新が月一度しか出来なくてスミマセン。

ちょこちょこ色々と試してはいるのですが、記事を書きたくなる様な品物には出会えず

今ひとつ消化不良な感じが続いております。

最近は米軍の衣類関係もあまり動きが無くて、新ネタに乏しいというのも大きいですが

SEALS人気でPCUも最新のAOR迷彩系はもの凄く高騰していて、手が出ないというのが

正直なところです。



そんな訳で最近はまた手頃な価格の古めの物へと関心が向いていたり...

先シーズンのG-1祭りもそんな流れの中でのマイブームでしたね。


Utility shirts  3rd model?

Utirity_shirt_3rd_1

ユーティリティシャツについてはこちらのMASHさんの特集を御覧ください。

基本的に暑がりな私は、服装を最高気温に合わせて選択しております。

なので本格的に春が来ると早々に半袖へと移行してしまいまして

その為この手の羽織物を活用する期間が短く、枚数は持っておりません。

このユーティリティシャツを入手したのも、TACの4inchパッチが目当てでありまして

パッチ単体で買うよりも安かったものですから、必要になったら剥がして使おうという

素材扱いという失礼を致しておりました。

でも届いて着てみたら気軽に着易いし格好も良いので、これはこのまま!と方針転換。

Utirity_shirt_3rd_2

契約発注品ではなく、売店での販売品でしょうかね。

モデル的に上記MASHさんの分類では筒袖 3rdモデルに当てはまると思いますが

ボタンはグリーンではなく茶色の平ボタンが付けられています。

着用感はありますが、適度なヤレ感でスレホツレ等の痛みも無くタグも綺麗なままです。

このシャツのおかげで羽織物としてはジャングルファティーグより着易いかなあ?と

ユーティリティシャツの印象がUPしたのですが、まあやはり着る機会自体は少なくて

その後もマイブームというところまでは至っておりません。





Utility shirts  1st model

Utirity_shirt_1st_1

Utirity_shirt_1st_2

"PATTERN DATED 27 FEBRUARY 1947"

MASHさんの分類的には筒袖 1st model(初期)にあたるものと思います。

ただ見ての通りで袖先は筒袖ではなくボタン式になっていたり

その他肩部分へのポケット追加などカスタムされた1着となっております。

入手時はガッチリと糊付けされていて、その糊が粉を吹いた様に白く浮き上がって

かなり残念な見た目になっていたのですが、お湯の洗濯で糊を落としてみたところ

あまり当たりも出ていない綺麗な生地が下から現れてくれました。

階級章やARMY章のくたびれ具合からすると本体生地がやけに綺麗な気もするのですが

糊付けって生地の保護にもなるんでしょうかね。

Utirity_shirt_1st_4

右肩に追加された貼りポケット。フラップは無く上の開口部は開けっ放しですので

野戦向きでは無いですね。メモ帳などを入れておくのにはちょうどよいかも。

生地は本体と同生地が使われていて違和感も無く丁寧な仕上がりです。

Utirity_shirt_1st_3

左肩にも同じポケットが追加されていますが、こちらは縦3分割する縫製が入れられていて

更に上部へガイドが追加されておりペンポケットになっています。

ショルダーパッチは米陸軍の第一軍団と呼ばれる、環太平洋地域を管轄する司令部部隊

のパッチで、白黒の2色ですがこれでフルカラーのパッチとなります。

ポケットには特技兵のパッチが縫い付けられていますが、これは女性用の階級章ですね。

着てみた時にウエストもカスタムされているのかな?と感じるぐらい細かったのですが

なるほど。

Utirity_shirt_1st_5

袖先の改造も違和感はありません。

ボタンは前合わせのボタンと同色の物が使用されていますが

同じ物ではなく溝の無いやや小さめのボタンが使用されていました。

ボタンホールの縫い方がちょっと特徴的。



1stモデルは前合わせのボタンが2nd以降の5個に対し6個とひとつ多く

第1と第2ボタンの間隔がその他よりも広くなっていて、襟が大きく開く仕様となっています。

このシャツは第1ボタンが取り外されていました(取れてしまったのではなく、糸まで綺麗に

取り去られています)が、女性が着ていたという事であれば納得なのでありました。







2016/05/04

Sicario

先月、久しぶりに映画館へ映画を観に行きました。

邦題は「ボーダーライン」、メキシコと米国の麻薬戦争を描いた映画です。

記事にするのが遅かったので、もう公開が終わっている所も多いみたいですね。

私も公開に気付いた時には終了が迫っていたので、慌てて観に行きました。


主役は Edge of Tomorrow (邦題 オール・ユー・ニード・イズ・キル)のエミリー・ブラント。

なのですが、公式の Instagram を見ても 何かベニチオ・デル・トロ 祭りになっておりまして

その存在感ですっかり主役を食ってしまった感があります。

映画の内容的にもエミリー・ブラントの役どころは観客と視点を共有する無力な存在で

ただ振り回され打ちのめされ突き放されて終わりという理不尽な目に会わされるのは

観客もまた同じなのであります。

映画館で観なければ、という映画では無いと思いますので

見逃された方はレンタルが始まった際には是非ご覧になってみて下さい。

実話ベースではありませんが、なかなかに重い映画です。




テーマ的にはシュワルツェネッガーの「サボタージュ」も近い内容なんですけれど

アレは何であんな風になっちゃいましたかねぇ...。








そういえば思い出しましたが、こちらも日本での公開が音沙汰無しですね。


公式サイト

うーん、興行はまあ、あまり期待できないのかもしれませんが

マイケル・ベイですからねえ、なんとかひとつ...。





2016/04/13

部屋とG-1と私

G1
      1980's?         1968           1975


サンプルが増えました。

右端は 先日の BRILL BROS製 1975年度契約品

真ん中が黒い織ラベル付きの1968年度契約品で、やはりBRILL BROS製のMIL-J-7823D。

左端はラベルが無いので素性不明ですが、素材や作りから見て官給品と思われるG-1。

品質があまり良ろしくないリブが付いているので、MA-1での経験に比して推察するに

多分1980年代の納入品ではないかなあ、と思っております。

何と4桁で入手した真ん中の1968年度契約品は、本体の程度はすこぶる良いものの

価格に見合う難点として袖リブは1㎝程度残して消失、裾リブも穴だらけだったので

久しぶりに IZUMIYA さんにお願いしてリブの全交換をして頂いた物です。

相変わらず仕上がりは素晴らしいもので、これぞという1着の際には本当に頼りになりますね。


さてサンプルとして着比べてみてどうなのか。

季節が進んでしまい、それぞれ着込むという程には着る事が出来ていないのですが

それ以前に何と言うかこの3着、それぞれ全く革が違うんですねえ。

革の固さで言えば明確に 1975 > 1968 > 1980's の順番です。


写真で見て頂いても分かると思うのですが、1975は脱いだ後も袖が立体的なままです。

もちろん胴部分も固いので(ポケットのフラップはメモの下敷きとして使えそうなほど固いです)

いわゆる「立つ」系の革ジャケットであります。

着心地もそのままで、ミシミシギシギシと締め付けられるかの様な拘束感は

自分が革ジャンを着ている事を常に意識させられ、御す手強さをたっぷりと味わえます。


1968は1975とは全く方向が異なる柔らかい革ですが、しっかりとした剛性の柔らかさであって

脆弱な柔らかさでは無く、しっとりと包み込まれるような着心地です。

表面のシボは3着の中で一番きめが細かく、これがいわゆるゴートスキンなのでしょうね。

襟のボアもアクリルではなく天然のムートンの様です。


1980'sは1968よりも更に柔らかく、ちょっとペラっぽい感触の革になります。

実際に革が薄い訳では無さそうなので、薄く感じてしまう柔らかさと言うべきか。

シボは1975と1968のちょうど中間ぐらいのきめ細かさで、革の見識に乏しい私には

これがゴートなのか加工牛革なのか、判別が付けられません。

薄く感じると言うと悪い印象に取られがちですが、私はこの革が嫌いではありません。

真冬はともかく、やや気温が上がり始める時期にウインドブレーカー的に着る場合など

ヘビーな革に比べると動きやすく軽やかな着心地で、着分けるのに重宝します。

リブの質があまり良くないと書きましたが、ムラの多い毛糸で粗く編まれている感じで

元々のテンションも低く、スチームをかけてもあまり引き締まりません。

また毛糸の太さにムラがあるので、細いところは着用すると自然に切れてしまうらしく

虫食いではない小さな穴があちこちに出来ていて、これが元々低いリブのテンションを

更に下げてしまう要因になっています。

編みが緩いリブは網目が崩れやすくてリペアも綺麗に仕上げるのが難しいです。

この手の弱いリブは同年代のMA-1の8279Fなどでも見られたもので

お手入れでどうにか出来るレベルではなく、引き当てるとかなりガッカリします。

しかしこのG-1では革が柔らかいおかげで、このリブでも何とか機能を果たしています。



ナイロンと違い使用される素材の質がマチマチで仕上がりもそれに左右される革ジャケット。

同じ契約内の製品でも個体差が結構あるのでしょうね...。

追い始めるとキリが無さそうな、深淵の縁を覗いている様な気分です(怖


2016/03/20

First Spear Wind Cheater Manatee Grey

First SpearWind Cheater に新色の Manatee Gray が登場しました。

(前回の記事は → こちら

Firstspear_windcheater_manatee_gr_2

近頃流行の Wolf Grey 系統ですが、Manatee という色名はちょっと可愛いですね。

確かに検索して写真を見るとこんな色をしています。

これでいつマナティーの群れの中に紛れ込んでも大丈夫(違

例によって本家サイトに綺麗な写真がありますので、細部はそちらをご覧になって頂くのが

良いと思うのですが、色味がまさにグレーという感じで白っぽく写りすぎている印象を

受けましたので当方の写真も参考までに載せておきます。

Firstspear_windcheater_manatee_grey

写真で受ける印象より濃いですね。単なるグレーではなく他の色味も混じっている感じ。


Firstspear_windcheater_manatee_gr_4

PCU の Alpha Green なんかにも近い感じです。

Firstspear_windcheater_manatee_gr_3

同ジャケットの Coyote と。

Firstspear_windcheater_manatee_grey

OTTE のALPINE JACKET のFOLIAGE GREEN と並べるとこんな感じ。



Firstspear_windcheater_manatee_gr_2

昨年購入の Coyote と仕様的に変わっている所は無いのですが、細部に違いが。

ファスナーのスライダーを覆うゴムのカバーの様なものの長さが短くなりました。

これは長すぎて中へ押し込むのがちょっと大変だった為の改良だと思います。

またスライダーに付いている引きタブがブランド名入りになっています。

残念なのはベルクロが Coyote で使用されていた柔らかくて違和感の少ないタイプではなく

従来の普通のベルクロになっていた事。

色が合う物が無かったのかもしれませんが、ここは妥協せず頑張って欲しかったですね。

前回付いてきた巾着袋が今回は付いていませんでした、あれはサービスだった様です。


尚、Coyoteで余録に書いたポケット内部の余り糸は綺麗に処理されていました。

どこかのレビューでファスナーが糞とか書かれていましたが

あの余り糸が開閉時に絡むせいだと思いますので、改善されて良かったと思います。


真冬もシェルとして着ていましたが、今の時期羽織るものとしても重宝しています。

生地が丈夫な印象なので、惜しげなく着られるのが気に入っております。

2016/03/11

見えない

5年。

徐々に被災地とその他の温度差が広がっている様に感じます。

例年通り被災地の状況は報道されていますが、個別の事象を取り上げるばかりで

広域に及ぶ被災沿岸地域全体の復興の姿はあまり見えてきません。

センシティブな問題を抱えて安易には開示出来ない事情は想像できますが

外からは現地の状況が分かり辛くなっており、それが温度差の原因ではないかと思います。

あれだけの大震災の記憶はそう簡単に風化するものではありませんが

復興への関心は、現地の状況が見えなければ容易に薄れてしまうものだと思います。

復興の主役はあくまでも各自治体単位ではありますが、政府は広く東北沿岸被災地の

将来の姿について国民へ具体的なビジョンを示す時期に来ているのではないかと思います。


今の日本は震災復興のみならず、将来ビジョンを描かずにとりあえず先へ進もうと焦り

結局目隠し手探りで、ちっとも先へ進まないという状況に陥っている様に感じます。

少子化による人口減の問題などは、国の方向性が見失われている端的な現れではないかと。

本来国政は個別の案件に振り回されるのではなく、大局の視点から舵取りをするのが仕事。

必要とされている仕事がきちんと全うされる事を、切に望みます。


2016/02/21

G-1 袖のお直し

前回で袖の太さの違いに愕然として、お直し屋さんに出す事を検討していたORCHARDのG-1

Jacket_flyers_intermediate_type_g_2

まあもうこの太さでは流石に着るのが難しいので、悩む事無く速攻でお直し屋さんへ。

アームホール自体が大きいORCHARDは、BRILLと袖の幅を同じにすることは不可能です。

しかし不自然にならないギリの所でやってみましょうと、面倒な作業を引き受けて頂けました。

そして仕上がった結果がこちら↓

Jacket_flyers_intermediate_type_g_2

BRILLに較べればまだ太いのですが(というかBRILLが細すぎるのだと思います)

しかし上の写真の絶望的な差に比べれば大改善ですよ!

着用写真ではないのでピンと来ないとは思いますが、実際に着た時の袖のダブつきは

このお直しのおかげでかなりスッキリとした見た目に変化したのでありました。



私は実物に関して、基本的にはこういうお直しをやりません。

別にオリジナル至上主義などという訳ではなく、私には米軍のSMALLサイズの服が

最初から割りとピッタリ合うので、今まではあまり必要性を感じなかったからです。

しかし今回のORCHARDの袖は、普段実物MA-1やL-2Bで慣れている私にとっても

ちょっと持て余すレベルの太さでした。

服は着てナンボだと思っていますので、こうなるともう全然躊躇しません(笑

しかしお直し屋さんって凄いなあ、ありがたい存在だなあと今回は素直に思いました。

これに味をしめてまたあれこれやり始めないように自重せねば...。



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